2020年10月25日【今週の見方】の要約版をお届けします。

☆米大統領選まであと約1週間☆
・足元の日本株市場は、一週間後に迫った米大統領選や企業の7-9月期決算発表の本格化を控え、様子見ムードは仕方あるまい。
・一般的に市場では、民主党が大統領及び議会の双方を制するとの見方が強まっている。
・仮にその通りの結果になれば、民主党が掲げる大規模な経済対策が打ち出される可能性、トランプ政権が実施してきたような極端な対中強硬姿勢が後退する可能性などが、日本株市場にとって、間接的な好材料になると見込まれる。
・すんなり選挙の結果が出たら良いが、不当性があるからと僅差の場合は裁判という状況になる。

☆日本企業の決算がスタート☆
・経済活動再開の効果で4-6月期から大幅に持ち直すと見られ、決算発表が進むにつれて投資家心理の改善に繋がると予想されている。
・製造業関連の経済指標が明確に改善しているなど、重要イベント通過後の株価上昇に期待したいが、既に買っているかもしれない。
・村田製作所(6981)が好決算発表。この動き方が決算前半戦のヒントになるかもしれない。

☆マスコミや識者と違う運用者の見方☆
・マスコミは識者の中期的目線と選挙後の表現をうまく編集しているのではと思う。下がれば悲観的な話、強いと先の期待できる話という様に使い分けている。
・市場では景気は崩れないとの楽観的な見方が多くなっている。筆者は「危惧はある」として、選挙結果とその水準がすべてだと思う。もちろん筆者も中期的には強気であり、目先は「中立」を維持。
・普通にこのコロナの時間帯に、選挙裁判にでもなれば「政治の空白」は致命傷だと思う。機関投資家はこの気持ちから「選挙後のごたごたを嫌う投資」を設定する方向になって行く。

☆筆者の中期的な視点☆
・市場はバイデン氏当選の可能性の方に物色は傾く傾向があり、実際バイデンラリーが始まっている。結局、前回選挙の影響で少しナーバスに先に動き過ぎているのであり、実際は終わらないとよく判らない事が多い。
・市場が欲しがっているのは「追加経済支援策」というのが基本である。本質的には経済の再生であり、ヘッジファンドの決算など、一番複雑な11月によく判らない状況が予想される。

★まとめ★
・結局はヘッジファンドも11月末決算という時に、ポジティブに考え難く、ネガティブに処分から行かざるを得なかった。
・安易に買った個人に対して、シカゴ投機筋は売り込むし、日本株でも行き過ぎたマザーズがびっくりするような下落をした。
・今後は、これを日経平均の前哨戦と見るか、これから改善できるかを見極めるような展開になり選挙ラスト週は気の抜けない、終わっても非常に見分けにくい市場になりそうである。

今週の見方(10月25日)
株式投資:今週の参考銘柄(10月25日)

この記事をSNSでシェア!