2020年11月22日【今週の見方】の要約版をお届けします。

☆企業業績の改善☆

・日経平均は29年ぶりの高値に浮上した後の調整。企業業績が改善していることも大きな要因になっていると考えらられている。
・決算発表が一巡した日本の7~9月期企業業績は、前年同期比23.7%の経常減益と依然として減益ではあるものの、4~6月期の同53.2%減からは大幅に改善。
・事前の市場予想を上回る企業が約70%と大勢を占めた。要因は中国需要の回復及び自動車向けの持ち直しや各社が進めたコスト削減策の奏功という中身であった。

☆29年ぶりの市場水準☆

・外資系の踏み上げの後のドテン買いであり、個人投資家は米国でロビンフッターが買い上がるのに対して、日本では売り載せた個人投資家が多い。
・損失確定した外資系の運用に対して、売り向かった、ベア型を買い下がったという状況だろう。
・プロも素人も儲からない29年ぶりの市場水準は、勝利者のいない、日銀が儲かっただけである。

☆米国の業務移行☆

・ここに来てトランプ大統領が業務の移行を拒否しており、なんとなくきな臭さが出始めた。市場が気にしていないのがどうも腑に落ちない。
・裁判の資金は集まっているが、莫大な費用が掛かり、大統領自身も選挙で相当な借金を抱えている。
・大統領特例で猶予されていた脱税疑惑など、バイデン氏が「不問にする」としないと、次期選挙に出るとも言えない。

★投資戦略★

・今週は米国で24日に11月の消費者信頼感指数が発表される。新型コロナの再拡大が見られる中、消費者のセンチメントが悪化していないか注目が必要。その他、25日に米FOMC議事録(11/4-5開催分)の発表が予定されている。この二つに相当気を回さなければならない。
・普通であれば日本株は「買い過ぎ」VS企業数字の「良化期待」の綱引きになり、需給は外資系の「算段」VS日本の個人投資家の「売り」となって来ている。
・為替も2月ならば身構えるが、この時間帯ならば急激にならなければ気にしなくても良いと思う。
・投資スタンスは「中立」で好業績、環境(電池、発電)、ワクチン、新常態の範囲内で考えて行くべきである。

今週の見方(11月22日)

株式投資:今週の参考銘柄(11月22日)

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