2020年11月8日【今週の見方】の要約版をお届けします。

☆米大統領選の結果が出た☆
・バイデン氏に決まったが、トランプ氏の恐るべし頑張りと人気度にはびっくりした。結果は出たが、裁判などがあるから先行きは不透明。
・最大のリスクである「解決」までに時間を要するシナリオが短く収まれば良いと思っている。
・早期解決すれば、米株上昇とともに、日本株も上昇に向かうと考えている。

☆日本の決算発表は良好な滑り出し☆
・10/30時点で東証1部3月本決算企業の約30%が7-9月期決算発表を終えた。結果は前年同期比31.3%の経常減益と、4-6月期の同52.1%減から大きく改善。
・全体の48%の企業が減益、15%が赤字を計上するなど、コロナ禍を中心に、厳しい事業環境が継続している。
・4-6月期に工場の停止などから大幅な減益を計上した自動車関連が、いち早く経済の正常化に向かっている。
・消費者の家庭内時間増加やテレワークによるシステム投資拡大の恩恵を受けた企業が増益を確保した模様。

☆年初来高値更新の日経平均☆
・先週の24000円抜けは良好な滑り出しの決算によるものとは単純には語れないだろう。先々週に大きく株価が下がったNY株式であるが、実はこれらの数字はその時間帯に分かっていた。
・筆者が間違ったポイントは「投資対象が変わるとして取り上げた大型株に、余りにも出来高が無い事から、先の急落した軽量株の反発が先になると判断してしまった事。
・ケアネットなどうまく行ったが、まだまだ完全に戻らない銘柄が多い状態。日本の企業収益を確認してから間違った売りを買うというスタイルであり、尚且つ、大統領選挙の結果見ながらとタカをくくっていた部分があった。
・しかし、バイデン氏が勝とうがトランプ氏であろうが、長引いたり裁判になったら株が下がると見た運用者のヘッジ部分が、この好決算に向かって買い向かった筋と買戻しが重なって大きな上昇になった。

☆為替と日本株☆
・混戦から米国の弱体化を為替市場は認め、EUも新型コロナと英国との交渉もうまく行っていないから、中国中心のアジア経済の良好は円高ドル安という現象も起こり始めた。
・この状態では各国は需給一本の相場で、バイデン型になるとの予想が立ち始めてもおかしくはない。日本株の指数先行は売り過ぎた外資の反動でもあるし、ずっと買い続けたGPIFと日銀の勝利で外資に勝ったこととなる。
・マザーズなどは良くて遅れる、この相場がこれから下落に向かい、くじけたら当分投資対象にはなくなるだろう。ただし、確実に日本企業は良くなっており、このペースで進めば来年の秋には回復する。

★今後の投資戦略★
・再三注意するように新型コロナを無視した国から広がっている。GOTOなどどんどん広まる日本でも1日の感染者数が1000人に到達している。
・株は高い、企業業績は良い、上がる理由も解析できた。しかし、この円高もこれ以上行くと危険であるし、新型コロナ拡大も無視出来ない。
・確かに市場は強く、SQまで頑張るかもしれないが、ここは持ち株を減らす。
・好業績内需型、不当に売られた企業への特化と、今の数字が悪くても改善の兆しのある企業や仕手系材料株に向かうべきだと思う。

今週の見方(11月8日)

株式投資:今週の参考銘柄(11月8日)

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