2020年6月28日「今週の見方」の要約版をお届けします。
今週は今年の上半期末と下半期入りを迎えるため、年金などから調整の売りが出やすく、感染第2波を理由にされる雰囲気がある。ニューヨーク州の状況が今後のカギを握るだろう。
- 米南西部州で新型コロナウイルスの感染者数が急増し、先週末にテキサス州など再規制が引かれた。
- ニューヨーク州など北東部州が南西部州からの訪問者に対し、2週間の自主隔離を要請した。
コロナ第2波への警戒感が強まった。これを受けて6月24日、26日の米国株は急落。
- 経済の中心地であるニューヨーク州ではクオモ知事の手腕もあって、感染者数の増加が押さえられている。
米国株が反騰する一因になっている。
あまりにも雑な米国の状況は、景気の反発が過度に期待されている分、遅れるようだと問題が起きやすくなる。これが七月相場を見る基準だと考える。
- 日経平均は今月9日に23100円台の戻り高値をつけた後から調整を続けている。
- 巨額の財政マネーと緩和マネーに支えられているし、運用上の選択から、機関投資家の押し目買い意欲は強い。
- そうした中に、先物を空売りした向きの買い戻し意欲は強い。通常の状況ならば、23100円に再び挑戦して来ると思う。
自分の経験則では、弱気派の「正論」は増殖するマネーの前では無力化しやすく、暫くはそのマネーという物に動きを任せて、我々は好決算になる可能性の高い物を選択しながら行く方が良いだろう。
- 市場では「今の株価は超割高で上値余地は乏しく、下落リスクが大きい」と言われている。
- しかし、増殖するマネーは昭和バブルで感じ、直近でもアベノミクス市場で経験している。
- 不慮にも備えて何が問題なのかを把握しながら進むべきだろう。
結果的には感染者数の増減で動くのが正しいとしても、前回と違って今回は「経済の立ち遅れ」が問題である。
- 東京で増えても今までのような対応が判らないという物ではないから、基本的には株式は弱気はしない。
- ただし、NYの状況において死者が増加するようなパターンだと危ないと考える。
- 銘柄選択はこの時間で業績数字が上がった物か、力任せの企業に投資ということになる。下がった株式の選択がポイントだろう。