2020年7月26日「今週の見方」の要約版をお届けします。
(1)トヨタの生産計画引き上げ
- 株価も上げて市場を明るくしたと思う。同時に自動車関連株が堅調。これもトヨタの生産計画修正を前日発表した影響である。
- トヨタの計画が3月後半の時点で年末は戻ると踏んだ読みから「強気転換を固めた」ことは以前に書いた。
- 相当なレベルで世界でもその経済見通しは評価されたことから、大手の証券会社は「鉱工業生産を下支え」という書き方をしていた。
(2)米国の財政問題
- 少しの減税率でも巨額となり得るという事から議会がなかなか難しく、今回通過しても財政支出が減少になる次の段階で評価がどうなるかである。
- それでもうまくいけば、相場は一回は上がるだろう。ただ、何しか金融相場だから、逆にそういうのが見えると景気が良くなっても上がらないなんてこともある。
- 選挙用の動きもあり、ポイントは失業給付の上乗せ額で、圧縮されれば復職が進み、それはトランプさんが失業率を決めているような展開になっている。
- この時期は個々の業績やニュースによる判断で、この場面は想像しやすい業績相場となる。業績開示を受けた日本電産がそもそも高値圏なのに「買い気配」で始まったが、それなどは良い例でしょう。業績相場になりかけである。
- NY株のちぐはぐなダウとナスダックは経済政策の落としどころを探している気がする。
- 日経平均がこの位置で動かないというのは、買い方よりも売り方が堪えるし、成功体験から売り方は逃げない需給状況である。
- 一方で、この新型コロナ患者の急増に対して有利なはずの買い方は逃げ足が速く少し下がると心配で仕方がなく、売りが売り呼ぶケースが非常に高い。
- 外人の買いVS個人の売りの場合、「指数買いの個別売り」になっているはずであり、今後は指数は買いにくく、個別株買いとなるだろう。そういう意味では、ちょうど決算が出てきたので面白くなると思うし、どこが良いかぐらいの想像は出来る。