2020年8月16日「今週の見方」の要約版をお届けします。
◯為替◯
・日本のコロナによる貿易赤字拡大や日本の投資家の外債投資意欲が依然旺盛、リスクオンという円安要因もあり、100円割れという円高も考えにくい
・年後半までの予想レンジは100円台前半から110円処という考え方は変わらない
・日本の脆弱な政治の状況は先が見えない日本経済という形。香港問題から気にはなるが、円高には限界があると思う
◯株式市場◯
・資金は抜群に増えても23000円超えたことから買う根拠がなくなり、買戻しも一巡し買いのトーンは半減したと思う
・特に、個人投資家がこれ以上買う要因を感じない水準で、「上がって欲しい」のに、「自分は見送る」という姿勢にある
・ここは一回最低23000円割れでもして落ち着いて、再び買い要因を探りたい水準である
◯今後の見方◯
・今年は11月に大統領選挙を控えるし、大統領選挙年は選挙が近づく9月、 10月と調整することが多い
・新型コロナ、米中対立激化、トランプ大統領の支持率低下など不透明要因も多い
・そこに、23000円という達成感にそれ以上買うには材料が不足し、個人投資家は過去からの警戒感から買いの手よりも売り逃げが目立ち煮詰まった状況にある
<運用的な考え方>
・その中で今後伸び行く企業と今儲かっている、今だけ上がっている企業に分けていくべきである➢平たく言えば「赤字の予測では無いのに赤字になった企業やその復活が見えにくい企業」は、いかなる事情があっても換金されるだろう
・こういう地合いは爬行色が強く、気が付いたら黒字企業だけが高いというのは過去の経験でよくある
・上がれば出遅れ株は多い市場だけに資産の総額を考え、買うべき枠を作るために「選択」を今はしておく
・手持ちの入れ替えなど調整に備える対応をしていく。過去の銘柄観やいきさつなどは排除して、投資先は好業績が延長できる企業に集中化させる