2020年10月11日【今週の見方】の要約版をお届けします。
☆個人投資家の動向☆
・個人投資家が積極的に信用取引で押し目買いを入れていることが株価を押し上げているという事でしょう。信用買い残はコロナ・ショックで株価が暴落する直前の水準まで積み上がっ来た格好である。
・「出遅れた」「乗っていない」という方が多いが、個人投資家どころか機関投資家のブルベア指数が低い水準であり、多くの人が乗れいないのが実情だろう。
☆市場分析☆
・今の市場は需給から上がって来ているのであり、ここから企業業績が良くなると言っても、その日経平均はPER22倍以上までの相当な水準まで買われている。
・国内景気は緩やかな回復みせています。先日発表された鉱工業生産も今後の伸びを予想させます。しかし、相当な数字を出さないと今のPER22倍以上の日経平均指数の買い過ぎは今回の中間決算では解消されないし、当分その解消されないでしょう。
・野村証券とクレディ・スイス証券は、先週日経平均先物の売買で目立った動きを見せませんでした。それくらいプロでも判り難い市場である。
・米国市場は「良いとこ取り」相場になっていますし、日本株も「金余り」がリアルになっている。常人的発想ではこの市場は乗れないという事。割り切った「過剰流動性相場」と思う事が大事である。
★投資戦略★
・信用買い残の増加にみられるように個人投資家が一段と強気姿勢に傾けば、野村証券が先物の売り建玉を買い戻す可能性が大きくなるから、その辺りの数字も把握していかないと変化にはついて行けないし、判断は出来ないでしょう。
・株価が個人投資家の意に反して急反落した場合、含み損が発生して買い残が戻り待ちの売り圧力になることは考えて行動するようにしましょう。
・指数は上がらないが資金は使って来るという考えのもと、仕手性やAI関連など小資金で対価の効率が良いものを選択。資金は半分温存。相場観も深入りしない短期売買。