2020年12月6日【今週の見方】の要約版をお届けします。

☆製造業の持ち直し☆
・製造業の持ち直しが鮮明なことから、今後も上昇トレンドは継続すると予想できる。
・今週は9日に日本で工作機械受注の発表を控え、同受注は景気に対して先行性を有すると言われ、製造業のサイクルを見る上で重要である。
・改善が継続しているようであれば、景気敏感株の強気スタンスを継続する材料になると考えられるか、それが出尽くしとなるかが興味深い。
・逆の数字ならば調整という事であろうし、伸びがすでに上がった株価の期待度以下だと不安となる。

☆上昇スピードの早さ☆
・流石にこのスピードでの上昇には一服感が見られると思ってしまう。騰落レシオは高いし、一年後の景気まで買ってしまったのがPER24倍と思ってもおかしくはない。
・27000円以上の株価は僅かな時間で資金が吹っ飛ぶことはよくある。揺れ幅が大きく、バブル崩壊前にタテホショックとか、ブラックマンデーなどの下落で、退場した人は本当に多かった。

☆外資が鍵を握る☆
・日本の消費が盛り上がらないから、外需に頼る事しかできないし、欧米のようにポジティブな心理にはなかなかなれないのが日本人である。
・外資は能動的に動きますが、日本人は受け身で動くことが多く、外資がすでに手仕舞った先物の売りポジションを、Wインバースなどナンピンし続ける日本人のポジションが代表例である。
・為替の流動性から輸出株を敬遠する動きもある。いずれにしても外資が買うかどうかという日本市場である。

☆海外投資家が日本株を買い越している理由☆
(1)景気回復に対する期待
新型コロナ感染が落ち着き、効果あるワクチン登場のケースでは日本株優位の状態が続くと予想する。
(2)相対的に低いバリュエーション
日本株は世界主要株価指数で割安な状況。世界がバリュー投資に回っていくならば、格好の投資対象だと思う。日本株バリュエーションの修正はまだ始まったばかりかもしれない。

★投資戦略★
・投資で「警戒しましょう」「注意すべき」は当然であり、多くの上値を予想する方は現物で時間軸が違うという事も覚えるべきである。
・そんな中で騰落レシオや資金循環のうねり、外資の意図などを踏まえながら行うのが運用である。
・ここはキャッシュポジションを考え、軽量株が強くなる年末に備える。IPOが増えるから少し遅れる株式は多いだろう。

今週の見方(12月6日)

株式投資:今週の参考銘柄(12月6日)

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